阪神大震災とインターネット
カテゴリー:キャリア教育
期末試験が終わって気合い入れており立った梅田で、ごく普通に休日を楽しむ人々の日常風景に拍子抜けし、電車で川を越えた辺りから映画でしかしらない戦争後みたいな風景で、駅に降り立ち目の前の焼け野原と倒壊寸前のビルに動悸がとまらなくなって自然と涙が溢れしばらく絶句したのを今でも思いだす。別に縁もゆかりも無い土地なのにただただ怖かった。直面した人達は比較にならないほど恐ろしかっただろう。
地面が割れ倒壊しそうなハーバーランドの倉庫で全国から集まってくる善意の物資を用途・避難所のニーズに分けて組み変えて詰め直す作業を丸一日やらせてもらった。本当にいろんなことを学んだ。
人ひとりができることはホントにたかが知れていること。
一日中チームが働き続けトータルでよい成果を上げるには”サボり機能”がいること。
高速道路まで倒壊する中、幹線道路沿いのガススタが無傷に点在していたこと。
離れ離れになった家族を探し求める無数の張り紙と、その裏でパソコン通信の掲示板が安否確認にスバラシイ活躍を見せていたこと。
ボランティアは正義を振りかざしちゃいけないこと。
結局、如何に自分が何もできないかを思い知り悶々としたまま帰京して、一気に調べ廻って「阪神大震災とインターネット」というレジュメを勢いだけで書きあげた。自分でPCを作ってそっちに長けた人達に教えを乞うようになった。世の中をより良くする強烈なインパクトをもたらすものなのになるんじゃないかと、すがるように無い頭を絞って使ってみるようになった。やがて、それが仕事の武器にもなっていった。
あれから四半世紀近くがあっという間に経った。
今教えている学生達に、震災の記憶はない。
少しは世の中がよくなることに貢献できているだろうかと、チクリと胸が痛む1月17日。