質問が2種類しかない
カテゴリー:就活
今年も、キャリア支援のシーズンがスタートしました。
今期は3つの大学で帯講座、テーマ限定で何度通う大学がさらに10校ぐらいでしょうか。あとは採用支援の一環で、人事の方々への講演やらインターンの設計やら何やら。
今年は思いきって仕事を絞る!と宣言していた割には年内の予定は真っ黒で、嬉しいやらこれからお話を頂いても泣くなくお断りするのが申し訳ないやら。
19卒生も夏前に接していた頃とは少々雰囲気が変わってきました。
表面上は落ち着きのある感じ。夏のインターンもかじって、企業や社会人との距離の取り方が少しわかってきたような。エントリーやグループワークを通じて、何となく、これから就活ってこんなことを繰り返していくんだろうな、といったような。
でも、「就職不安な人~」って訊くとババババっと大多数の手が上がる。
手の上がりっぷりは18卒の去年の今頃と同じぐらいですが、なぜか18卒は勢いと熱量はありましたね。熱量って学びを深める最高の薬なので、もちろんあった方がいいです。もう少し緊張が取れれば、19卒も解放してくるのでしょうか?
個別に話をしていると、今のところ学生の質問は2種類に集約されます。
ひとつは、「私の話聞いて下さい」。日常生活でもよくありますよね。話の中身はほぼ、何かに関するプロセスです。インターンに参加した理由を訊いたのに、参加に至るまでのプロセスから手続き、そこでどんなスケジュールをこなしたのか…と話が止まらない。
多分理由は、最後まででてこない。
話すだけ話して満たされたいのならそれもいいですが、質問や会話が相手と噛み合っていないことに無自覚だと、いざという時に有効な質問ができません。
もう一つは、「答えください」。就活って正しい答えがあって、( )の中にキチンと書ければ丸がもらえて、内定出るんでしょ?インターンって企業が( )の中身教えてくれるんでしょ?
直接的では無いにせよ、「人事の人って学生のどこ見てるんですか?」も、「佐々木さんが今、新人だったらどこの会社に入りたいですか?」も、同じレベルの質問です。
機会があればお話しますけど、「答えを教えてくれれば、全力で頑張りますから」というマインドでは、採用する側も頭抱えちゃいますよ。
なぜか?その答えを自分で考えることから始めましょう。
講座でも触れましたが、すべての作業はまず設計から。質問するなら、自分が何を訊くべきなのか?有益な答えが返ってくるには、どのような訊き方をする必要があるのか?得られた答えによって、今後自分は何をどう変えていくのか?
ちゃんと設計してから質問しましょう。
「飯を食える大人」って、質問力高いんですよ。