NAB就業教育研究所

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所長'sファインダー

「飯を食える大人」を育て、支えることに拘る、
赤坂にあるNAB就業教育研究所所長、佐々木直人のあれこれブログ。

プロフィール

佐々木直人

1973年生。
1998年三菱商事株式会社入社。ベンチャー企業の起ち上げから中央官庁まで、国・業界を問わず様々な新規事業を担当。中途採用のスキームを提案し面接官として合否判定や育成施策の企画にも携わる。 情報戦略統括部、経営企画部を経て独立し、2011年NAB就業教育研究所を設立。 学生や若手社会人のスキル向上、キャリア形成に正面から向き合い続けている。

【悲報】 自己分析じゃなかった。。。

カテゴリー:就活


2月になりました。大学の試験やレポートも終わり、「いよいよ就活と向き合うか、5Daysのインターンも始まるし。」なんてタイミングでしょうか。実際、就活の進め方に関するお悩み相談もずいぶん増えてきました。



僕は、NABのスクールのみならず、各地の大学でのキャリア支援プログラムや合同説明会等イベントでの講演などで飛び歩いております。いろいろな大学で面接指導をしていると、この時期の大
学生の仕上がり具合が大体分かるわけですが、つくづく思うわけです。


自己分析、全然できてないな。


そもそも、自己分析って何なのか、何のためにやってんのか、恐らく考えてないな。



意義と目的を正確に理解していないなら、そりゃアウトプットの質は上がらず、アプローチの間違いにも気づかず、ただ時間が過ぎていくでしょう。


いわゆる“間に合わない系就活生”は毎年ここから始まります。


極端なことを言うと、自己分析をすること自体が目的なのではありません。



一番大事なことは、自分にとって“こうなったら素敵だな”って思える自分の将来像をできる限り具体的に描くこと。自分のゴールを仮置きでいいから定めること。


そして将来ゴールにたどり着け、自分に一番フィットする、確度が高い、やりやすい、気持ちよく歩める、そういった実現手段をこれまた仮説でいいから描くこと。


もし、その仮説の一つに「就職」があるのであれば、そのプロセスで自分が目標達成のためにしなければいけない経験、身につけなければならないスキル、出会う必要がある人々、そういった仮説がどの程度実現できそうなのか。


それを確認しに行くのが、OB/OG訪問であり会社説明会なわけです。


この一連の“キャリア仮説“を考えていく最初のとっかかりが自己分析です。


だから、何となく自分は「目標をやり遂げるチカラがあるな、よし、継続することができるってのが強みだ!」なんて適当に大人に受けそうなフレーズを決めて、じゃぁ、継続してうまく行った体験って何だろう…って、適当にサークル活動と結び付けてみる…。


これは自己分析でも何でもないです。ただの思いつき。


この程度で自己分析を済ませたことにしちゃうと、ESの文章や面接の際にこんなこと平気で喋っちゃってますよ…


・「私はどんな困難なことでも目標を達成するまで行動できます」と書いちゃう。
・面接で自己PRを聴かれると「ESにも書いたんですけど~」と言っちゃう。
・「私は人を纏めるチカラがあります。部長だったので」 
・「みんなを纏めるのは大変で、様々な困難があったのですが、色々話し合って一致団結して乗り越えました」
・「社会問題をグローバルな視点で解決したいです」
・面接で突っ込んだ質問をして行くと、いつのまにかESの内容と矛盾している
・ゼミの選考や専門、卒論テーマについて聴いても、ほとんどまともに答えられない。そもそも、テーマそのものを理解していない。
・強みや大切にしたい価値観を培った経緯がトンでも無く飛躍している。
・明らかに、本気で思っていないことを平然と述べる。


あげれば、キリがないんですけどね。


僕が主催するNABの自己分析系の単科講座は終わっちゃいましたけど、ぜひ、キャリアセンターや身近な大人にうまく協力して貰って、しっかりとキャリア仮説を身がいて下さいね。


そうしないと、志望先の企業なんてまともに決められないですよ。


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